「ヒ・マナの泉より生まれし物語」

物語は、小さな魂が小舟に乗って海を漂うシーンから始まります。

小舟が辿りついた村で、その魂は祠の中に。神として祈りの対象になります。

そんな村に、ある一族がやってきます。名を「蝦夷」と言う一族は、薬や武器や音楽にも長け、村人たちと一緒に漁に出て、畑を耕し、共に汗を流し共に生きようとします。そんな彼らを村人たちは快く受け入れていきます。

幸せな日々は長く続かず、ある時馬に乗った民族が村を襲います。

村人とともに蝦夷たちも戦いますが、蝦夷の妻が死に、仲間たちも死に絶えました。妻のお腹には、蝦夷の子が宿っていました。

滅ぼされかけた村の一端で、蝦夷は残された馬とともに生きようとします。

そんな蝦夷を、村を滅ぼした族の残党の一人が襲い掛かります。

その残党に傷つけられながらも、蝦夷は咄嗟に馬に乗り逃げるのですが、途中、小さな祠から赤ん坊の泣く声を聴きます。

その声に導かれるように祠の扉を開けると、光り輝く赤ん坊が泣いていました。

咄嗟に赤ん坊を抱き、馬に再び飛び乗って遠くを目指しますが、馬に赤ん坊を託して、最後は息絶えてしまいます。

さて、赤ん坊はどうなったのでしょう。

そしてその赤ん坊とはいったい何者なのでしょう。

ぜひ最後まで読んでみてください。



A4サイズ　38P

2025年9月9日初版第一刷発行
近藤峰子/文　MAJO/ビジョン　マナ/デザイン・装丁
発行所/ARCA出帆
印刷・製本　日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社


文/近藤峰子
writer
NHKFMオリジナルオーディオドラマ「空中鬼によろしく」「白い夜」「水底の丸い石」等
MBS『野原の茶碗」、脚色「イッセー尾形のたゆたう人々」（ギャラクシー賞奨励賞）
「銀河動物園」「時の雨」等、名古屋TV連ドラ「ご立派すぎて」、舞台「死の棘1999」
Capoeira（Associacao de Cordao de Contas de Osaka所属）もやっています。

ビジョン/MAJO (真穂)
土とうたで天と地と人をむすぶ
土とうつわのエネルギーワーク
土の弦楽器 土のシンギングボウル制作
宇宙と大地に根ざしたエネルギーワーク
ホームページ https://majo.moo.jp/

デザイン/マナ
神戸元町ギャラリー兼雑貨店「ARCA（方舟）」オーナー
マナイ痕跡の旅、土の弦楽器真名奏者、天珠・天然石mana*cocoro製作
グラフィックデザイナー、ARCA出帆代表